依頼内容
一戸建てのお宅でトイレが詰まりチラシの業者を呼んだところ、屋外の排水管が詰まっているので大がかりな工事をしないと直らないと言われたそうです。
その業者に、大がかりとはどれくらいの工事かと聞いたら30~40万円くらいは最低かかると言われたそうで、すぐに返答は出来ないのでその場はそれで帰ってもらったそうです。
依頼内容は、とりあえず相見積もりを取りたい、それと応急処置だけでもすぐ直るなら詰まりだけでも直して欲しいとの事でした。
作業内容
ご自宅にお伺いし、状況を確認したところ確かに外の排水で詰まっていました。
原因は木の根っこでした。
根っこが排水マスや排水管内に侵入すると、そこから一気に成長して排水管を塞ぎ、詰まりが発生する場合があります。
根っこを除去すれば、とりあえずでも直る可能性が高いので、まずは詰まりの除去作業をさせて頂く事にしました。
その後の工事の見積もりを出すにしても、詰まったままの状態だと管やマスの状態が分からないので見積もりが出せません。
詰まりを解消すると排水マスの中に大きな穴が開いてあり、そこから根っこが侵入していました。
それよりも問題だと感じたのは、その穴から下へ汚水のかなりの量が落ちている事でした。
こちらのコラムで排水の詰まりの原因や修理方法を紹介しているのですが、排水管の詰まり原因で一番やっかいなのは地盤沈下で勾配が大きく狂う事です。
排水管や排水マスから汚水が漏れると、その部分の土をどんどん流していってしまう為、それが原因で地盤沈下が起きます。
レーザーを使い、現在の排水管の勾配を測ったところ、今の時点では大きな狂いは起きていませんでした。
ただ、この状況が続くと数年後~10年後くらいには大がかりな排水工事が必要になる可能性があります。
この状況をお客様に説明し、見積もりを提示する事になりました。
ところで、今回のもともとの依頼内容は「相見積もりを取りたい」との事だったのですが、
私「相見積もりを取りたいとの事だったのですが、前の業者さんはどういう工事をする予定だったのですか?」
お客様「30~40万円の工事と言ってました」
私「えーっと、工事内容が基本的に同じじゃないと、相見積もりをする意味が無いかと思うのですが、前の業者さんの見積書はありますか?」
お客様「置いていってないです」
私「どこのマスを交換するとか、どこからどこまでの排水管を交換するとかの説明は?」
お客様「工事当日に、掘ってみて必要なところをやるって言ってました。この状況では見積書は出せないって言ってましたよ」
私「そりゃあ、詰まりを先に取らないと状況分からないですよね(笑) 根っこ取れば詰まりはすぐ直るのに・・・」
とりあえず、見積書を作成しご家族が帰ってきたら相談して頂くという事で作業は終わりました。
見積もり内容は排水マス3個と排水管3m程で約12万円です。
費用
本日の費用はマスの詰まり除去で約1万円でした。